お酒を飲みすぎたり、食事を摂ってすぐに眠った翌朝、顔がパンパンにむくんでることってありますよね。
二重顎になったり、目が泣きはらしたように腫れていたり。人によっては手のむくみで指輪が外れないくらい指がサイズアップしてしまうことも。また、一日仕事を終えた後に足の太さをチェックしてみると、「朝より明らかにふくらはぎが太くなっていてショック!」そんな経験をしたことがある人は決して少なくないでしょう。
このむくみ、すごく太って見えるし、そのまま放っておくと本当に痩せにくくなったり、セルライトの原因になってしまうのはご存知でしょうか?できることなら予防したいし、もしむくみが出ているのなら早めに対処して解消しておきたいですよね。
そこで注目されているのが、お酢が持つむくみ解消効果です。
この記事ではむくみの原因や、お酢を使った簡単にできるむくみ対策を紹介していきます。
むくみでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。きっと解決のヒントになるはずです。
原因は?自分で治せるむくみと、治せないむくみ
”むくみ”とは、皮膚の下に余分な水分を溜め込んでしまっている状態のことを言います。
これだけ聞くと水分を取る量を減らすことで解決しそうですが、沢山水分を取ってもそれが直接むくみの原因になることはありません。逆に人間の身体は水分が不足すると健康・美容のあらゆる面に支障をきたすので、お水は積極的に飲んでいくことが大切です。
むくみの原因は、大きく分けて2つあります。
・病気が原因のもの
・食生活などで一時的に乱れたもの
このうち、食生活など一時的な理由で乱れたものに関しては、ご自身で正しい対処法を実践すれば割と簡単に解消できます。逆にこれからご紹介する対処法を試してもなかなかむくみが取れずにずっと続いた場合、心臓や肝臓系の病気も考えられるので一度病院に受診してみることをお勧めします。
正しいむくみ対策のカギは原因を知ることから!
一時的なむくみの原因として、具体的には次のような物が考えられます。
・アルコールの飲み過ぎ
・塩分の摂り過ぎ
・長時間同じ姿勢で過ごす
・生理前のホルモンの乱れ
それぞれの原因を少し詳しく解説していきますね。
アルコールの飲み過ぎでむくむ原因
お酒は、飲み過ぎると血中アルコール濃度が上昇して水分の処理が間に合わずむくみに繋がります。しかも、お酒を飲むのは主に夜が多いので、飲酒後はすぐに寝てしまいますよね。
そうすると睡眠中は抗利尿ホルモンが分泌されることから、起きていたら尿として排出されていたはずの水分が身体に溜まってしまうのです。深酒した翌朝、特に顔がむくんで見えるのは、心臓との位置関係も影響しています。顔は心臓やふくらはぎなどの血液を循環させるポンプの役割をしている部位よりも上にあるので、水分が溜まりやすくなるのです。
お酒を飲み過ぎた翌日、朝起きて二重顎になっていたり、目元がパンパンにふくれて見えるのはこのためだったんですね。思い当たる原因がアルコールの飲み過ぎだけであれば、酒量を減らすことがシンプルな解決策と言えます。
塩分の摂り過ぎでむくむ原因
塩分の強い食事を摂りすぎることも、むくみの原因になります。
体内の塩分濃度が上がってしまうと、身体が濃度を正常に保とうとして水分を抱え込んでしまいます。
お酒も飲み過ぎればむくみの原因になりますが、少量の飲酒でも翌朝必ずむくんでしまう人はお酒と一緒に食べているおつまみに原因があるかもしれません。
アルコールにはどうしても味の濃い食べ物がよく合いますよね。
一日の食塩摂取量として推奨されているのは6g以下。小さじ一杯分程度です。
対して実際に日本人が摂取している1日あたりの平均塩分量は10g程度という調査結果が出ています。
実際の食生活では推奨されている量の倍近くも塩分を摂取してしまっているのです。食欲に任せて食べていると、簡単に6gを超えてしまいます。お酒の後にラーメンを食べてしまう人は特に要注意。食生活を探ってみると「むくみの原因はアルコールよりも食後のラーメンだった」という方も多いのです。
どうしても食べてしまった時には、「麺は食べてもスープは飲まない」などして心がけていきたいですね。
立ちっぱなしや座りっぱなしもむくむ原因
アルコールの飲み過ぎも塩分の摂り過ぎも気を付けているのにむくんでしまうことってありますよね。
例えば一日中デスクワークで同じ姿勢を取っていたり、逆に接客業などでずっと立っていると、帰る頃には足がパンパンにむくんでしまう人は少なくないでしょう。
これは血液の循環が悪化していることが原因です。
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれているほど体内の血液循環にとって重要な部位。心臓から送られた血液は、ふくらはぎの筋ポンプ作用により、重力に逆らって足元からまた心臓に戻されます。しかし、足は心臓より下にあるので、ずっと立っていたりずっと座っていると、どうしても重力の影響を受けて血液循環が悪くなってしまいます。
また、特に夏場はオフィスや店舗がエアコンで冷えていることも多いでしょう。
身体が冷えるとさらに血液循環が悪くなり、これもむくみを誘発する原因になってしまいます。寒いオフィスでずっとデスクワークをしている女性はかなりむくみやすい環境にいることがわかりますね。上着を羽織ったり靴下を履いたり、1~2時間に一度は別の姿勢になるなど、できるだけ血液循環が悪くならないように気を付けましょう。
生理前のPMSで顔や手足がむくむ原因
女性が男性に比べてむくみやすい原因の1つとして、PMSと呼ばれる月経前症候群も原因としてあげられます。
女性の卵巣で作られている女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。この2つの女性ホルモンの作用によって月経がコントロールされています。そして排卵後に多く分泌されるのが妊娠の維持という作用を持つ『プロゲステロン(黄体ホルモン)』です。このプロゲステロンには体内の水分を保持する作用もあるのです。
また、プロゲステロンには食欲を増進させる作用もあります。「生理前はなぜだかいつもより食べ過ぎてしまう。」なんてこともよくありますよね。これは女性ホルモンであるプロゲステロンの作用によるものかもしれません。
通常より体内の水分量が増えている所に、食欲に任せて食べてしまうと摂取する塩分量も増えてしまいます。なので、女性の場合は排卵後月経が始まる前まではどうしてもむくみやすい状態になってしまいます。
むくみ改善にお酢が注目されている
女性特有のPMSを除くと、むくみは塩分や冷え・長時間の同じ姿勢など”血液循環が悪いこと”が大きな原因になっています。なので、血液循環を良くすることがむくみ対策に繋がります。
そこで注目されているのが『お酢』なのです。
お酢には酢酸やアミノ酸、クエン酸といった数種類の有機酸が多く含まれています。これらの有機酸には、血液をサラサラにし代謝をUPさせる働きがあります。実際に高血圧の人が毎日大さじ1杯のお酢を飲み続けた結果、血圧が正常値になったというデータもあります。
また、味覚の面でもお酢は他の食材や調味料の味を引き立ててくれるので、いつもよりお塩や醤油を減らしても十分に塩気を感じ、減塩対策にも使える調味料です。塩分の摂り過ぎによるむくみ対策にもお酢は効果的なのです。
お酢のベストな摂り方は?
むくみ対策のためにもぜひ積極的に取り入れて頂きたいお酢。
効果を継続するには日々お酢を摂取することが大切です。そのためにおすすめしたいのがビネガードリンクを日々の生活に取り入れること。
実際にお酢を毎日飲んで血圧が正常値に下がった後、飲むのを止めてしまうと元に戻ってしまったというデータもあるので、これから始める方にはせっかくなら毎日続けられる方法を選んで欲しいと思います。
お酢のクセのある酸味が苦手な方は少なくないと思いますが、そんな方でもビネガードリンクは美味しいレシピが多く、ジュース感覚で飲めるので男女問わず人気です。
むくみ対策におすすめのビネガードリンク2選!
便秘解消、脂肪燃焼、美肌効果、免疫力UPなど様々な効果が期待されているお酢ですが、むくみ対策として特にオススメしたいのが次の2つのレシピです。
・ホットビネガードリンク『はちみつレモンの生姜ホットビネガー』
・豆乳ビネガードリンク『ブルーベリー酢の豆乳割り』
むくみは冷えや女性ホルモンの乱れも原因になります。
この2つのビネガードリンクは、これらの原因を解決するのにピッタリなレシピなんです。
それぞれのおすすめポイントとレシピをご紹介していきますね。
はちみつレモンの生姜ホットビネガー
【材料】
・お好みのお酢…大さじ1杯
・はちみつ…小さじ2杯
・生姜…少々
・レモン…1片
・お湯…200㏄
【作り方】
①レモンを絞り、生姜はすりおろしておきます。
②お湯以外の材料を全てカップに入れ、お湯を注いで混ぜたらできあがりです。
はちみつと生姜は、抗菌作用・温熱発汗作用・解熱作用・代謝UP・免疫力UPなど合わさるととても相性の良い食材です。そして、はちみつにはお酢と同様に抗酸化作用もあり、アンチエイジング効果も期待できます。
これらを合わせてホットドリンクにすることで、身体が芯から温まってむくみ対策に最強の組み合わせになるのです。
お酢はお好みに合わせて色々と変えて楽しんでみて下さいね。
ブルーベリー酢の豆乳割り
【材料】
・豆乳…200cc
・ブルーベリー酢…大さじ1杯
・ミント…お好みで
【作り方】
①カップに豆乳とブルーベリー酢を入れて混ぜる。
②お好みでミントの葉を添えてできあがり。
豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンに似た働きをしてくれます。
プロゲステロンが多く分泌されてバランスを崩しがちな生理前、豆乳を飲んでエストロゲンを補うことでPMSや生理痛などの症状が緩和される効果が期待できるのです。
また、ブルーベリーにはアントシアン、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化作用の強い成分が含まれているので、女性にとって嬉しいアンチエイジング効果も。
作り方も材料もとってもシンプルなブルーベリー酢の豆乳割り。
豆乳とお酢を合わせると、ヨーグルトのようなとろみが出ます。
忙しい朝でも簡単にできるので、朝食の置き換えなどにもぜひオススメのレシピです。
むくみに備えて毎日お酢を飲もう!
お酢は、血液をサラサラにしたり減塩対策になったりと、むくみにも非常に効果的な食材です。
最近ではお酢の効能に注目が集まり美味しくて飲みやすいお酢ドリンクも沢山販売されているので、お酢の酸味に苦手意識がある方でも続けやすいと思いますよ。
毎日大さじ1杯、ぜひ日々の習慣に取り入れみてください。