家庭にある調味料の中でも、特に健康に良いと言われているのが「お酢」です。
お酢には、酢酸やクエン酸など体に良い成分がたっぷりと含まれているため、疲労回復効果や内臓脂肪を減らしてくれる働きなど、嬉しい効果がたくさん認められています。
ただ、お酢を毎日続けて摂るのは意外と難しいもの。
毎日酢の物を食べると飽きてしまいますし、そもそもお酢の酸味が苦手という方も少なくありません。
そこでおすすめなのが、お酢を使った飲み物である「ビネガードリンク」です。
ビネガードリンクは通常のお酢と比べて飲みやすいのが特徴で、健康や美容にも良いと言われています。
自分好みにアレンジしやすく、毎日飲み続けやすいのが大きなメリットです。
スーパーですぐに手に入るお酢をベースに、それぞれのお酢におすすめの飲み方・アレンジ方法をご紹介します。
りんご酢を使ったおすすめアレンジ
まずは、「飲みやすいお酢」の代表と言っても過言ではないりんご酢を使ったアレンジからご紹介します。
りんご酢はりんごの風味とさっぱりとした味わいが特徴ですが、中には甘味の強いものもあります。
お好みのりんご酢を使って、さまざまなビネガードリンクを作ってみましょう。
りんご酢ヨーグルトドリンク
りんご酢と飲むヨーグルトを混ぜるだけの簡単ビネガードリンクです。
作り方はとっても簡単。200mlの飲むヨーグルトに大さじ1杯のリンゴ酢を入れるだけ。
ヨーグルトの酸味とリンゴ酢の酸味が調和して、さっぱりおいしいビネガードリンクの出来上がりです。
ミキサーを使わず作れる手軽なビネガードリンクなので、忙しいときや朝食代わりにするのもおすすめです。
りんご酢紅茶
意外な組み合わせですが、紅茶にりんご酢を少量加えると、まるでレモンティーのようなさわやかさを楽しめます。冬はホットで、夏はアイスにしてぜひ試してみてください。
りんご酢スカッシュ
りんご酢とソーダ(炭酸水)を混ぜ、ここに輪切りにしたレモンを加えると、さわやかなスカッシュが出来上がります。レモンは絞って果汁を加えるのもおすすめです。
また、甘さをプラスしたいときにははちみつを加えるのも良いでしょう。
簡単フルーツビネガー
お好みのフルーツを使って、簡単に手作りフルーツビネガーが作れます。
コンビニやスーパーで販売されている冷凍フルーツを使うのも手軽でおすすめです。
りんご酢と氷砂糖、お好みのフルーツを煮沸消毒した瓶に詰めてしばらく置いておくだけ。
フルーツビネガーは、料理に使う穀物酢や醸造酢などでも作れますが、よりフルーティーなりんご酢で作ると、お酢が苦手な方でも飲みやすいフルーツビネガーが完成します。
できあがったフルーツビネガーは炭酸水で割ったり、ドレッシングを作ったりするなど、アレンジの幅がぐんと広がります。
黒酢を使ったおすすめアレンジ
続いては、健康のために飲み続けている方も多い、黒酢を使ったアレンジビネガードリンクをご紹介します。
りんご酢に比べ、飲んだ時にのどにツンとくる独特の酸味が特徴の黒酢ですが、誰でもおいしくいただけるアレンジ方法を見てみましょう。
黒酢ベリースムージー
黒酢とヨーグルト、スーパーやコンビニですぐに手に入る冷凍のベリーを使ってスムージーを作ってみましょう。
ポイントは、ここにバナナもしくははちみつを加えて甘さを加えることです。
すべての材料をミキサーに入れるだけで、甘さと酸味のバランスが絶妙なスムージーがすぐに完成です。
お酢の疲労回復効果に加えて、腸内環境を整えるヨーグルト、ビタミン補給のベリーと、栄養バランスの良い一杯ができあがります。ベリーはブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーなどお好みのものを使いましょう。
黒酢ホットドリンク
黒酢は、温かいビネガードリンクにするのもおすすめです。
黒酢にハチミツとお湯を加えて混ぜるだけで完成する簡単アレンジですが、程よい酸味と甘味がほっと心を落ち着かせてくれます。温めることで酸味は落ち着きますが、お酢の香りが引き立ちます。お酢好きの方にぜひ試して頂きたいアレンジレシピです。
風邪をひきやすい時期や寒い時期には、体が温まるしょうがを加えて飲むのもおすすめです。
穀物酢を使ったおすすめアレンジ
穀物酢は、もっとも一般的なお酢で、さまざまな料理に使われています。そのため、ビネガードリンク向きではないと思われますが、クセのない風味が意外にもさまざまな材料とマッチするのが特徴です。
りんご酢や黒酢がないけどビネガードリンクをすぐに作りたいという場合、ご家庭にある穀物酢を使ってビネガードリンクを作ってみてはいかがでしょうか。
さっぱり炭酸お酢ジュース
お好みの炭酸飲料に穀物酢を加えるだけのお手軽アレンジです。
おすすめは、酸味の強い柑橘系の炭酸飲料。
お酢独特の酸味がフルーツの風味で中和されるほか、炭酸でさっぱりといただけます。わざわざりんご酢や黒酢を買わなくても、お好みの炭酸飲料があればすぐに試せるのが大きなメリットです。
さっぱり梅シロップ
梅酒を漬けたり梅シロップを作る要領で、お酢を使って梅を漬けてみましょう。
まず、青梅のへたをとってよく洗い、水気をとっておきます。
煮沸消毒した密封できる瓶に、処理をした梅、氷砂糖、穀物酢を加えて蓋をし、冷暗所に置いておきます。
1日1回、瓶を軽く振って全体を馴染ませるのを忘れないようにしておきましょう。
1か月ほど置いておくと飲み頃です。
漬けておいた青梅は取り除いてから、炭酸水などで薄めていただきましょう。
フルーツビネガーを作る工程と同じですが、梅シロップの場合は少し時間がかかります。
お酒や炭酸水などで割ると、さっぱりとした梅の風味とお酢の酸味が広がりおいしくいただけます。
ビネガードリンクを飲むときに注意したいこと
ビネガードリンクはさまざまなアレンジができ、自分が飲みやすいように濃さや甘さを調整できるのが大きなメリットです。ですが、健康に良いから、おいしいからと言って飲みすぎてしまうのは気を付けましょう。
そもそもお酢は、濃度が高いとのどや胃の粘膜を傷つけてしまうおそれがあります。
市販のお酢を使う場合には、必ず記載してあるとおりの濃さに希釈するようにしましょう。
自分が「飲みやすい」と思える濃さに調整して、おいしく適度にお酢を摂り続けるのがポイントです。
また、同じ理由で空腹のときに多くお酢を摂るのも避けましょう。
朝食代わりにビネガードリンクを飲む際には、じゅうぶんに希釈したり、牛乳や豆乳など胃の粘膜をカバーできる材料を加えたりしているものがおすすめです。
ビネガードリンクのアレンジは無限大
ビネガードリンクは、ベースとなるお酢の種類と、そこに加える材料の組み合わせやトッピングなどで無限にお好みのものを作ることができます。
もちろん、フルーツやりんご酢など特別なものがなくても、今ご家庭にある穀物酢やジュースでもビネガードリンクのアレンジは可能です。どのようなタイプのお酢でも、組み合わせる材料によっておいしいビネガードリンクにアレンジできるため、意外な新発見ができるかもしれません。
お酢は酸味の強さから主張が強い調味料のように思われがちですが、お料理の世界では意外にも『お酢は素材の味を引きたてる名脇役』と言われています。ビネガードリンクに慣れてくると、サラダやお料理など毎日のお食事のアクセントにぴったりなことに気付いて頂けるはず。
お酢は毎日摂り続けることで、健康や美容にも良いことがわかっているため、ぜひ飲みやすいと感じるビネガードリンク作りにチャレンジしてみましょう。ぜひ、さまざまな組み合わせやアレンジを楽しみながら、自分好みのビネガードリンクを作ってみてくださいね。